芸能界屈指の“仏教マニア”として、仏教にまつわる数々の本を執筆してきた笑い飯 哲夫さん。小説家としての顔も持ち、これまでに官能小説『花びらに寄る性記』(ヨシモトブックス)、青春小説『銀色の青』(サンマーク出版)を刊行している。そんな哲夫さんの10冊目となる書籍が『頭を木魚に』(主婦の友社)。仏教の哲学を下敷きに、生きづらさを抱えるタクシー運転手の運命を描いたこれまでの集大成というべき小説だ。本作が ...
普通の幸せってなんだっけ――。忙しい日々の中をなんとかこなしていると、自分の心からそんな悲鳴が聞こえることがある。小説『団地のふたり』(藤野千夜/双葉社)はそんな時こそ手に取ってほしい、ヒューマンストーリーだ。 主人公の桜井奈津子と太田野枝… ...
『ふたり街あるき』(胡原おみ/KADOKAWA)は、「ただ街を歩く」なかで、驚きや発見、そして恋心を見つけていく「街あるきラブコメ」である。派手な事件も、大きな冒険もない。しかし本作を読んでいると、不思議といつもの街が少し違って見えてくる。何気ない… ...
「ねこって、なんでこんなにかわいいんだろう」。日夜そんな風に悶えている「ねこ好き」読者も多いはず。かわいいのにふてぶてしくて、ねこの気持ち次第ですり寄ってきたり、次の瞬間にはスンと離れていったり…。それでもかわいくて仕方がない。 そんなねこ… ...
ある小学校で、児童が屋上から飛び降りた。児童は意識不明の重体。現場に残されていた遺書には、いじめ加害者として娘の名前が書かれていた。母・青空翼は娘・茜を問い詰めるが、茜はいじめを否定する。翼は戸惑いながらも茜を信じようとする。なぜなら飛… ...
『注文の多い喫茶店』(グリコ/少年画報社)第2回【全8回】モルティ・オルディニ。「多い注文」という意味の店名を掲げる、東京のとあるビルの上にある隠れ家のような喫茶店。そこではどんな料理の注文でも受ける魔法使いのようなマダムがいて、来店したお客… ...
『生きるのがしんどい女が「幸せになれそうなこと」をやってみる話』(タワシ:著、ゆうきゆう:監修/KADOKAWA)は、生きる気力を失った女性が「少しでも幸せになれそうなこと」をひとつずつ試していく姿を描いたコミックエッセイだ。 主人公は35歳の独身女 ...
『十日間だけ無理してよ』(ぴつえん/KADOKAWA)は、仕事に追われてすっかり疲れ切った男性編集者が、人気ヘアメイクアップアーティストとの出会いをきっかけに、自分自身を取り戻していくリメイク・ラブストーリー。連載開始直後から注目を集め、外見の変化… ...
『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』(町田そのこ:原作、瀬戸ましお:漫画/新潮社)は、『52ヘルツのクジラたち』(中央公論社)で2021年本屋大賞1位を受賞した、町田そのこ氏の同名小説を漫画化したヒューマンドラマ。NHKで中島健人氏主演の実写 ...
生き物を飼っても、すぐに懐いてくれるとは限らない。守りたいその相手にとって、自分はまだ“怖い存在”でしかないことだってある。『ニンゲンの飼い方』(ぴえ太/KADOKAWA)は、ひ弱で繊細な「ニンゲン」を飼うことになった異形の魔人の奮闘を描くコミック… ...
これは単純な不倫や浮気の話ではない。20代から30代という大切な時期に、10年間にわたって積み重ねてきた信頼と共有してきた日常のすべてが欺かれていたという事実は想像を絶する。 裏切りの事実を知ったあと、萌美はどう生きていくのか。崩れた世界の中で、彼女が少しずつ自分を ...